後進誘導の合図(1)

後進誘導」・・・簡単に言えば「バック誘導」です。

車をバックで誘導する際の基本は、バックさせる対象の車に近づきすぎないことです!

また、脇道などから本道に出る際、どちらに車体を向けたいのか、事前に運転手と話し合いをすることを心がけましょう。

どちらに曲がるかによって、誘導の範囲や方法も違ってきます。

自分の判断だけで思いこまないようにしましょう。

現場でのバック誘導は主に2トン~4トン、もしくは10トントラックが多いと思います。

バック誘導させる車に近づきすぎると、トラックの運転手は警備員を轢いてしまうのではないかと気が気ではありません。

現に、トラックと塀の間に挟まり、亡くなる警備員も少なくはありません。

バックさせるトラックと自分の程よい距離は、約5メートルくらいです。

基本は運転席側のサイドミラーに警備員の姿が映るようにして、誘導灯、もしくは旗、手で誘導します。

短い距離や住宅街の場合は、声で誘導する場合もありますが、警笛も積極的に併用しましょう。

また、バックするトラックの後ろに、まっすぐ対面しないようにしましょう!

何かにつまづいて転び、そのまま警備員が轢かれる、という事例もかなり多いです。

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後進誘導の合図(2)

トラックを誘導している最中は、上下左右、周りの障害物や落下物に注意を払うのはもちろん、歩行者の接近や脇道からの急な飛び出しなどにも対応できなければなりません。

私たち警備員は、毎日見慣れているので慣れっこですが、住民は工事車両やトラックというだけで恐怖心を抱く人も多いです。

歩行者などがいる場合はトラックを止めて、歩行者を安全に通してから、トラックを誘導するように配慮しましょう。

特に自転車などは、サッと横切ろうとスピードを落とさずに走ってくる人もいるので、早めにトラックを止めなければ非常に危険です!!

トラックを止める際は、誘導灯を真横に掲げ、しっかりと運転手の目を見て合図を送ります。

合図を送るタイミングは、停止位置の1メートルほど手前で合図をし、確実に止めるように配慮します。

「止まるだろう」と勝手に判断し、途中で誘導を止めるのはいけません!

動かしている車の運転は、自分が操作しているものではありません。

他人が関与しているということを頭に入れて、的確な合図を心がけましょう。

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