トランシーバーの取り扱い(1)
工事現場では、片側交互通行や通行止め、駐車場などの離れた場所での通信機器として、わりと頻繁にトランシーバーを使用することがあります。
1つだけあっても意味がないので、複数でチャンネルを合わせて使用します。
緊急を要する場合でない限り、トランシーバーを使用する際に焦ることはありませんが、道路がカーブになっていたり、車を通す先の安全が目視出来ない、などで相手の姿が確認できない場合は、トランシーバーが無いと仕事になりません。
状況によっては、トランシーバーで通信しながら、誘導灯、もしくは両手に旗を持ちながら、の片側交互通行になります。
誘導灯の時は片手が空きますから、それほど大変ではないと思います。
問題は、旗を使った片側交互通行です。
旗を使った片側交互通行の場合、通常は右手に赤旗、左手に青旗を持ちます。
これは一般的に、右側が利き手の人が多いためです。
人は危険を感じた時に、咄嗟に利き手が出るように出来ていますので、右手に赤旗(止まれ)を持っていると、「あぶない!」と思った時、反射的に反応し、車を停止させることが出来ます。
これは、自分の利き手に関係なく、定められている持ち方なので、そのように覚えてください。
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トランシーバーの取り扱い(2)
警備員になり始めで慣れないうちは、車を止めることだけで頭が真っ白になってしまう人が多いようです。
なので、慣れていない新人のうちから、いきなりトランシーバーと誘導灯(または旗)を一緒に持たせることはありません。
最初は先輩や指導係りがトランシーバーを代役してくれますし、慣れるまでは1人にすることはないので、パニックを起こさないかと心配する必要はありません(笑)
ではまず、トランシーバーの基本構造からみてみましょう。
トランシーバーの基本構造
- 電源スイッチ
- アンテナ
- 音量調節ツマミ
- 外部イヤホン端子
- 表示窓
- チャンネル変更ボタン
- 送信スイッチ
- 内蔵マイク
- 内蔵スピーカー
これらの構造を全て覚える必要はありません。
チャンネル変更と音量の上げ下げを覚えたらOKです(笑)
あとは使用しているうちに、自然に慣れます。
ちなみに、トランシーバーは水に濡れると故障や破損の原因になります。
基本的に壊したものは自分で弁償なので、汗や雨には充分、気を付けましょう!
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トランシーバーの取り扱い(3)
ちなみに私は、トランシーバーをアマゾンで実費で購入しています(笑)
どんな状況の場所に行かされるか分からないですし、トランシーバーが無くて慌てるのは自分です。
トランシーバーは会社の借り物ですから、終わったら回収されます。
いつでも借りれるわけではありませんからね(苦笑)
また、トランシーバーを使用する際にもルールがあります。
トランシーバーを使う際は、「チャンネル合わせ」といって、メンバー全員、同じチャンネルに合わせる必要があります。
その時、どこかでそのチャンネルを使用していれば、同じチャンネルを使うことは出来ません。
違う機種の無線でも、チャンネルが合えば通信してしまいます。
その場合は、速やかに別のチャンネルを探しましょう。
また送信ボタンを押して、すぐに喋りはじめると、最初の音が入らないことがあります。
送信ボタンを押して、一呼吸置いてから喋るとスムーズです。
更に、トランシーバーは、仕事の通信に使用する機器ですので、基本はお喋り禁止です!
どちらかが通信していると、他の機器は受信しかできません。
一方的に喋って、トランシーバーを独り占めしないように気を付けましょう。
話が長くなる場合は、適当な所で1度区切リ、相手の緊急割り込み等がないか確認します。
話終わりで、相手に喋らせるときは「ドウゾ」といって送信ボタンから指を離します。
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